永遠(とわ)に果てぬ愛
「なぁ、オレがいつ、アンタのモノだって言った?」
睨みつけるように言うけど、コイツは動じない。
と、言うよりもそれさえも愛情と感じている、完全なマゾだ。
「何を恥ずかしがってんのよ。婚約者なんだから当たり前じゃない」
少しずつ距離を詰めてくる。
オレは、それを広げようと後ろへ下がる。
「今、越智悠真と付き合っているんじゃなかったっけ?」
そう言ったとたん、パアッと表情が明るくなる。
どこにそんな要素があったのか。
「あ、ヤキモチ?嬉しー」
オレは、思わず口をあんぐりと開けてしまう。
開いた口が塞がらない。
まさにそんな感じ。