永遠(とわ)に果てぬ愛



「なぁ、オレがいつ、アンタのモノだって言った?」



睨みつけるように言うけど、コイツは動じない。

と、言うよりもそれさえも愛情と感じている、完全なマゾだ。



「何を恥ずかしがってんのよ。婚約者なんだから当たり前じゃない」



少しずつ距離を詰めてくる。

オレは、それを広げようと後ろへ下がる。



「今、越智悠真と付き合っているんじゃなかったっけ?」



そう言ったとたん、パアッと表情が明るくなる。

どこにそんな要素があったのか。



「あ、ヤキモチ?嬉しー」



オレは、思わず口をあんぐりと開けてしまう。

開いた口が塞がらない。

まさにそんな感じ。



< 248 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop