永遠(とわ)に果てぬ愛
今はまだそんな勇気がないけど、いずれちゃんと聞こう。
怜央と昔から知り合いだという莉奈が言うのだから、信じてみようと思う。
莉奈が呆れるあの子の言葉ではなく、愛しいあの人の言葉を。
「まだよく分からないけど、信じてみる。他の誰でもない怜央の言葉を」
「それがいいよ」
私の言葉に、優しく頷いてくれた。
「じゃあ、家に戻ろう。天羽も、気が気じゃないだろうから」
結局、怜央に甘えてしまっている気がする。
だけど、これは間違っていないと思う。
この先のことなんて分からないけど、怜央と話しをして考えていけばいい。
受験は、もうすぐそこまできているのだから。
莉奈の言葉に、力強く頷いた私は、荷物の整理をする。
この選択を、いつか後悔する日が来るんだろうか。