永遠(とわ)に果てぬ愛
「そう。宝来乃愛との婚約は破棄したんだ。
元々嫌だったし、前科がつくヤツの娘なんて余計に嫌だし」
「あー、あの子との婚約を……破棄!?そんなに簡単に出来るものなの?」
ようやく言っている意味を理解した時には、驚きしかなかった。
確かに、逮捕のタイミングが1番しやすいのだろうけど。
「口約束だから、書類なんてないし。そもそもが、宝来社長が天羽を乗っ取るための婚約だったらしいから」
「乗っ取る?……スケールが大きすぎるよ……」
一般人である私には、とうてい理解出来ないことだ。
「まぁ、オレの前から消えろって言ったから、和奏に構うこともねぇと思う」
そう言った怜央の顔は、冷たくて寒気がたった。
だけど、すぐに笑顔になりコーヒーを注いだコップを渡される。