永遠(とわ)に果てぬ愛



2人も外食するなら4人一緒でいいんじゃ……と思ったけど、なぜか拓海が呆れたように首を振っていたから、何も言わなかった。



「じゃあ、行ってきます」


「終わったら必ず電話して。迎えに行くから」


「うん、分かった」



最後に念を押されて、家を出た。


だけど、迎えに行くってどうやってだろう。

免許、持っているのかな。


私たちは、高校3年の受験生。

中には、18歳になって免許を取りに行っている人だっている。

私はまだ18歳にはなっていないけど、18歳になったら免許を取りに行きたいと思う。

だけど、これだって今の私には怜央の許可が必要だ。

私にはそんなお金、出せないのだから。


怜央は18歳になったのだろうか。

よくよく考えれば、誕生日なんて知らない。

誕生日だけじゃない。

半年一緒に住んでいるのに、ほとんど何も知らないのかもしれない。




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