永遠(とわ)に果てぬ愛
「どうしても、和奏に逢いたかった。だから、咲希子さんにここの高校に入れてくれってお願いした。
その時に、ちゃんとオレの気持ちも伝えた」
「そうなの?」
「ああ。
御崎に和奏との接触を禁止したのは、オレが和奏を婚約者にすると言った時、孫娘だと自慢していたから。
そのままにしておくと、和奏を使ってオレに何かを仕掛けそうだった」
そう言うと、納得したような表情をした。
少ししか関わらなかったと思うけど、そんなヤツだって分かっているらしい。
いつの間にか、涙も止まっている。
「和奏と拓海をオレの家に住まわせた理由は簡単。オレが和奏を好きだから。
和奏が欲しくて、父さんに同居の許可をもらった。それだけ、必死だったってこと」
はっきり言うと、和奏の耳が赤くなっている。
これはたぶん、顔も真っ赤だろうな。