永遠(とわ)に果てぬ愛
「どこ行くの?」
どうやら、店から出るらしい。
誰かに逢わないか不安だったけど、店に客は1人もいなかった。
「さっき言っただろう?オレが欲情するのは和奏だけって」
確かにそう言っていたけど、それがなんだって言うの?
そんなことを思っていると、お店があったフロアのある部屋に入った。
そこは、誰が泊まるのだろうと思うぐらい広かった。
一つの家族が余裕で泊まれる、なんて思った。
そのままベッドまで行き、その上にゆっくり降ろされた。
ベッドだって、シングルじゃない。
これは、キングだろうか。
そっちに意識をやっていたら、いつの間にか怜央に組み敷かれていた。
「え?あ……欲情って……」