永遠(とわ)に果てぬ愛
その時になって、ようやく意味が分かった。
イヤ、理解はしていたはずだ。
さっき、それらしいことを質問していたのだから。
「毎日同じ家に和奏がいて、オレは我慢の限界なんだ。触れたくても触れられないのは」
少し切なそうに言う表情が、色っぽく見えてドキッとした。
ただでさえ、この状態で心臓はヤバイのに。
「堂々と触れていたじゃん。キスだってしていたし……」
「キスぐらいは許して。じゃないと、和奏をめちゃくちゃにしそうだったし」
そう言って、なんの前触れもなく唇を重ねてきた。
「あれでも、我慢した方。1日中同じベッドにいて何もしないなんて、本当にきつかった」
真剣にそんなこと言われたら、何も言えない。
とはいえ、唇が離れないから、言えないじゃなくて言わせてもらえない。