永遠(とわ)に果てぬ愛



男と2人きりになったり話したりすると、機嫌が悪くなる。

将来の社長さんがそれでいいのかと思うけど、それだけ私のことを想ってくれているということだから嬉しいんだ。

今だって、手を繋ぐんじゃなくて腰に手を添えてるってことは、自分のモノだって誇示しているため。

中には、同じくらいの男の子もいるみたいだから。

こんなこと自分で言ったら、自惚れているみたいだよね。



「とりあえず、父さんのとこへ行こう。一応婚約発表だから、挨拶しなきゃいけねぇみたいだし」


「え?挨拶?こんな大勢の前で?」



前で立つだけじゃなくて、挨拶もするの?

そんなの無理だって思ったら、頭の中がパニックになっている。



「和奏は隣にいてくれればいいから。オレがするし」



将来の社長なだけあって、頼もしく感じる。

そんな怜央に安心しながら怜央のお父さんの傍へ行くと、怜央のお母さんと拓海と理央くんも一緒にいた。




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