永遠(とわ)に果てぬ愛
「和奏ちゃん、大丈夫?」
私の様子を見ながら、怜央のお母さんが抱きしめてくれた。
その温もりにも安心出来た。
「はい、大丈夫です」
頷きながら答えると、急に肩を引っ張られた。
「母さんでもダメ」
そう言う声が聞こえたかと思うと、私は怜央の胸に収まっていた。
それを見た怜央のお母さんは、大笑いしている。
「ちょっと、私にまで嫉妬するとか、どれだけ独占欲が強いのよー」
「母さん、前から言っていたじゃん。兄貴は、僕が和奏さんに近づくのだって嫌がるよ」
「え、本当?強すぎるわ」
なんだか、怜央のお母さんと理央くんで話しが進められている。