永遠(とわ)に果てぬ愛



同じ部署の人が見たとしても、みんなが林さんの味方。

助けてはくれないだろう。

この状況だって、仕向けられたモノだろうし。



「そんな本性、さらけ出していいんですか?」


「お前が堕ちないから。
作戦変えて、無理やり堕とす」



真っ直ぐ私を見てそう言うと、腕を引っ張って抱き寄せられた。

それからすぐに、顔が近づいてくる。

そんなに飲んでいない私は、頭がフル回転する。

瞬時に何をされるか気づいて、掴まれていない方の手で彼の顔を止める。



「……手、邪魔」


「あなたが邪魔です」



睨みつけるように言われても、私は一歩も引き下がらない。

そんな私を見て、舌打ちをした。

そして、顔の前にある私の手を掴んで、なおも顔を近づけてくる。

止める手立てがなくなった私は、顔を下に向けた。



「顔、上げろ」


「嫌です」



彼の両手も塞がっているため、言葉で指示するしかない。

だから、そんなやり取りを何回か続けた。


それでも言うことを聞かない私に痺れをきらして、片手を離して私の顎を掴んだ。

一瞬の出来事で、自然と上を向かされた私は逃げることが出来ず、彼の唇が目の前まで迫ってきた。




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