永遠(とわ)に果てぬ愛
オレは、社内で和奏と逢うことはほとんどない。
違う部署だからってこともあるけど、実は逢いたくないんだ。
その理由は、もちろん林サンにある。
社内では、何かと行動を共にしていることが多い。
和奏によれば、それは部署内で仕組まれていることだと言う。
そして、自分のモノだとアピールしているらしい。
実際は、必死で口説いているんだけど。
付き合っていないと分かっていても、そんな2人の姿を見るのは辛い。
たぶん、すぐに顔に出るから。
林サンに対して、憎いと。
それでも、こうやって話しは聞くから知らないふりは出来ない。
そろそろ、我慢の限界なんだ。
あんな偽物を見せつけられて、黙り続けられる訳がない。
「なぁ、和奏」
家に帰って、2人でベッドに寝ころんだところで、和奏に話しかける。
「ん?なに?」
「あのさ、明日から一緒に行かねぇ?」
体ごとオレの方を向いて、じっとオレを見る和奏に、天井を見つめたまま言う。
「え?一緒に出勤するってこと?
……急にどうしたの?」
上半身だけ起き上がり、オレをのぞき込む。
そんな和奏を、オレは抱き寄せる。