婚恋

答えの見えない思い

「お・・おー。さっきはどうも・・・」
平常心でいようと思うが、どうも無理っぽい
「何も聞かないんだな・・陸ってさ」
「何の事だよ」
「春姫と俺の事」
直球できたのかよ。
本当は聞きたくない。聞くのが怖い。
だけどそのままスルーするのはよろしくない・・・
「結構お似合いだったよ。付き合い長いのか?」
「・・・ちがうよ。彼女じゃないから・・・でも陸が
 このままで良いっていうなら・・・俺本気出すから」
「・・・・」
なんて言えばいいのかわからなかった。

「お前が春姫の事を好きなのは随分前から知ってたよ。
 今日連れてきた百恵ちゃんだってどうせ本気の彼女とかでないのだって
わかってた。でも、本当にいいの?恋人より友達っていう繋がりを選んだ
みたいだけど、俺が春姫を彼女って紹介しただけであんなに動揺してたのに」
俺ってそんなに感情打だ漏れだった?

「・・・・わからないんだ・・・」
多分それが俺の本当の本音なのかもしれない。
どうしたらいいのかもわからないし
好きだって言っていいのかもわからない。
きっと不器用だから・・・
それをかカモフラージュさせるために
いろんな事をやってきた。
「たくさん悩めよ。でも俺もそんなに辛抱強くないから
・・・・・一応宣戦布告しておくよ。」
そう言って松田は電話を切った。

くそっ!何が悩めだよ。
松田に言われる前から悩んでるよ。
もう1年半前からね・・・・

********************************
絶対ない。絶対あり得ない。
何度考えても陸が私の事好きとかあり得ない。

絶対・・・
仮にに陸が私の事をすきだったとしてだよ。
1年半前のあのキスの意味は?

私の結婚が白紙になったと知った時の陸はすばやかった。
すぐに駆けつけて
私の話を聞いてくれてそして

・・・・

だったらなんであの時私が帰るって言ったらとめなかったの?
なんで行くなって言ってくれなかったの?

松田君の言ってた事が正しいのなら
なんであの時私を独りで帰したのよ。
もし帰らなかったら・・・行くなって言ってくれたら
状況は変わってた?

でも・・・
今さらだよね。
陸には彼女がいる。
それに陸とまともに話も出来なかったじゃない。

結局それが陸の答えなんだと思う。
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