愛なんかないわけないから
「俺は力なんか入れてない。」

えっ……本当だ。

「真優が嫌なら帰ればいい。」

なんだろう…この感じ。

離れたくないって思っちゃう。

秋川の魅力はこういう事でもあるのかもしれない。

人の心を掴むのが上手い。

気づいたら私は秋川の隣に座ってた。

「良かった。」

秋川は私を抱きしめた。

「ちょっと!」

押し返そうとした。

なのに……

「嫌なら逃げれば?」

「~~~…!!!!」

んー…!!!!悔しい。

私はこの言葉に弱いのかもしれない。

「可愛いっ!」

完敗。




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