俺様王子様に振り回されて
第1章

救世主はとんでもない奴だった

なぜこんなことになったのか。



それは、私が1番知りたい。








「石原(イシハラ)、好きだ。」





目の前には、20代のイケメン数学教師。








うららかな春。





なんで私は、ほこりっぽい資料室で、

教師から告白されなきゃなんねぇんだよ。







というか、去年、秋ぐらいにも一回お前から告られてんだけど。









「この気持ち、変わらないんだ。」





変われよ。




教師だろうが、と呆れつつ。








「先生ー。私、生徒だし、先生に興味ねぇから。


ついでに言うと、かなり空腹でさ。

さっさと帰らせてもらうわ。」





そう言い、去年と同じようにヒラリと片手を挙げ、

資料室を出ようとした・・・・・・・ら。








ガッチリ腕をつかまれた。








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