俺様王子様に振り回されて






























―――キーンコーンカーンコーン






チャイムの音で私は目を開く。








思い出しているうちに、随分と時間がたっていたらしい。










今のチャイムは・・・チャイムは・・・・・・朝練習、終了のチャイムか?





携帯を取り出し、時間を見て――








「なんだとっ!?」



目を見開いた。






さっきのチャイム、出席確認のチャイムじゃんか!!!





どうやら、朝練終了のチャイムは聞き逃したらしい・・・って!!!









「遅刻じゃね!?」



いや、完璧遅刻だろ、コレ!!!








慌てて飛び起きて、教室へと駆け出した。


雑草が制服にも髪にも付いている気がするが、無視だ無視!








走りながら、頭の中では、総長の言葉がリピートされている。






< 127 / 172 >

この作品をシェア

pagetop