俺様王子様に振り回されて
『くよくよしてても、何も始まんねーよ?

逃げてたって、どうしようもねぇ。』








・・・ホント、その通りだ。




くよくよして、何か変わるわけじゃねぇし。


逃げてたって、どうしようもねぇ。







前、向かなきゃなんだよな。






前向いて、一歩前進。










泣きたくなるのなんて、無視して。



真っ向から向かっていけばいい。








駄目で元々。



けど、諦めたくなんてねぇんだから。













――だろ?



総長。








私は、遅刻確実なくせに。



不敵に笑った。














・・・・・・で。



その笑みを消すことなく教室に到着し。






「何笑ってるんだ石原!

居残り決定!!!」







と。



歴史担当の担任に、言い渡されたのだった。







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