俺様王子様に振り回されて
羽依にヘルプをしたが、羽依は首をひねった。



『・・・・・・ごめん・・・。分かんない。』


数十秒の沈黙の後の羽依の答えがソレ。





なんでどうして三木と付き合えたんだと聞けば。


『えっと・・・玉砕覚悟の告白が・・・・・・振られて。

その後すぐに、千秋先輩に告白された。』




意味解らん。



羽依はうーんと首をひねった後。



『両思いだった・・・のかな?』


と、曖昧に答えた。




なぜ疑問系なのかは、羽依が謙虚だからだろうな・・・。





にしたって、両思いとはなんていい響きなんだ。



告白すればOKじゃん。




とか思って、あれ、でも私どうしよう、両思いじゃねぇし・・・










と、悩んでいたら放課後になっていた。






そもそも、森井って彼女いるんだよな?


何人も。




全員美形だったよーな・・・って、勝ち目ねーじゃん。







そこまで考えて、ぐしゃぐやと髪の毛をかき回した。





「あ~~~~!!!

美形な彼女何人もいる奴に、どうやって凡人の私が挑むんだよぉ~!!!」




うわぁー!


よく考えたら、確率すっげぇ低くね!?







「・・・・・・・・・でも・・・・・・」




諦めたくは、ない。



っつーか、諦めらんねぇし・・・。





あぁ!誰かアタックの仕方を教えてくれーーー!!!




かなり切実に心の中で叫んだ時。






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