俺様王子様に振り回されて
奴は、満足げな微笑みを・・・


ニヤリとした、怪しげな笑みに変えた。





漠然と、嫌な予感が襲ってくる。








そして、あまりに残念なことに――









「じゃあ、とりあえず。

俺の家、行くか。


あ、お前、今日の授業は受けらんねぇから。

友達かなんかに、連絡しとけ。」









―――嫌な予感は、バッチリ当たっちまったようだ。

















・・・・・・というか・・・



「つまりは、サボりってことだろ?」


「ああ。」


「お前、受験生なのに、いいのかよ。」





そう。


コイツは高3。

普通に考えて受験生だ。


それなのに、授業サボるとか――





「全然平気。

俺、テストじゃ毎回学年1位取ってるし。


一日ぐらいサボったって、成績に支障はでねぇよ。

そもそも、けっこう頻繁にサボってるしな。」





「・・・・・・・・・ソウッスカ。」




・・・こやつ、まさかの秀才だったとは。








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