私たちで奏でる物語
――昼食時間
私達一組は気合いの入れ直しも兼ね、応援席で龍君と荒田先生を中心に、囲む様に皆が座って昼食をとっていた
「いいか、よく聞け?三組との差は僅か百十点だ」
「逆転も十分に考えられる。お前ら、気ぃ抜くんじゃねぇぞ!?」
二人の声が輪の中にズンと重く感じる
(……その一つに私が出るんだよねぇ)
思えば思う程、気が遠くなっていく
ハァとまた溜め息を吐きながら、私はランチボックスのサンドイッチに手を伸ばした
――と、不思議な程に視線を感じた
「えっ……?」
私は少しおどつきながら視線を上げた
「栞那ちゃん。サンドイッチ……美味しそう」
恋君が目を輝かせて言う
「え、あ……食べる?」
私は恋君にランチボックスのサンドイッチ一つを差し出した