私たちで奏でる物語
「やった――、ありがとう♪♪」
恋君はピョンピョンと飛び跳ねながら、サンドイッチを頬張った
「恋、俺にも少しよこせよ」
「んまっ!」
「マジで!?俺もくれよぉ」
次々と恋君――のサンドイッチに人が集る
「ちょっと……みんなぁ。僕が栞那ちゃんから貰ったのにぃ」
恋君が頬をプクゥと可愛く膨らます
「あの……良かったら、」
私はランチボックスを皆の前に出した
「マジかぁっ!?」
次々と皆の手が伸び、あっという間にランチボックスは空
またそれを半分にして、とれなかった人に分けてやる姿も
「「「「「ありがとな!」」」」」
皆が声を合わせて言う
(……変なトコで団結しちゃってる)
私は事の可笑しさと、自分が役立った事に嬉しさに笑んだ
「お粗末様です」
十数分してからか、昼食時間終了を知らせる放送が入った
体育祭――午後の部の始まりである