僕は弟。~シスコンじゃない!~
「…うん、大丈夫。うん。ふふっ、そうね。えぇ。」
日曜日の昼下がり。ソファに寝転びテレビを見る僕。
傍らで楽しそうに話す姉ちゃん。
「え?…うん、楓麻が。そっちは?そうだよね、ううん。大丈夫。」
僕の名前が出て、一瞬ドキッとするけど、すぐに何のことかわかった。
「じゃあ。…あたしもだよ。バイバイ。」
電話を切ったあと、小さくふぅっと息を吐いた姉ちゃん。
わかってるけど、聞いてしまうのは電話の相手。
「…陸玖?」
「うん。明日の話。あ、明日の入場のときなんだけど、楓麻やってくれるよね。父親役。」
「あぁ。もちろん。」
「ありがと。」
明日で姉ちゃんがいなくなる。