七神〜私と君で咲かす花〜



『そうだよー♪付き合ってるんだー、俺達♪』



なんて事を言いそう。



………。



千尋が調子に乗る前になんとかしないと。



「千尋とはラインで知り合ってね、よく会話してたんだー!屋上に行ってみたいって言うから、屋上まで案内してただけ!」



作り笑いをしながら美春に説明した。



美春は「そーなんだ」と納得の表情。



よかった…これで安心。



ホッと胸を撫で下ろす。



「……?」



ふと、少し遠くから私に向けられる視線を感じた。



視線が感じる方に目をやると、ニヤニヤと満面の笑みを浮かべる未琴が立っていて。



「!!!」



……分かった。



でたらめな噂を流した張本人。



絶対未琴だ……!!!



未琴はずっと私を見張ってた。



そして屋上にも居た。



間違いない!!



彼女に近付こうと、一歩踏み出す。


< 133 / 213 >

この作品をシェア

pagetop