Always
「何か考え事でもしてたのか?」

父親が箸でねぎをつまみながら聞いてきた。

「こうしてお鍋を囲んで食事するのって久しぶりだなって思っただけ」

私がそう言うと、
「そうか」

父親は納得したと言うように首を縦に振ってうなずいた。

「モエチャン、1人暮らしなれましたか?」

エリーさんがハフハフと焼き豆腐を頬張りながら聞いてきた。

「もうすっかりなれました」

私が答えると、
「よかったです」

エリーさんが笑ってうなずいた。
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