Always
「――私…私、先生が今言ったこと信じますよ…?

先生が私を好きだって、信じますよ…?」

震える声で言う芹沢さんに、
「信じてください…。

悩み苦しんだ分、信じてください…」

僕は言った。

僕の声も震えているのは、雨に濡れて寒いからなのだろうか?

「――その代わり…先生も、私を信じてください…」

芹沢さんが言った。

「私、頭の中が先生でいっぱいなんです…。

気がついたら、先生のことを考えているんです…」

言い終わったのと同時に、芹沢さんと目があった。
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