Always
恵と目をあわせた。
「繋いだら…もうその手を間違っても、もう2度と離すな」
僕と目があったのを待っていたと言うように、恵が言った。
「――だけど…」
「フーゴ」
言いかけた僕を、恵がさえぎった。
「好きな女の手を繋いで、その女を一生かけて守ることが男の役目だ」
「うん…」
諭すように言った恵に、僕はうなずいた。
「ベビーリングの意味はフーゴもわかっている通り、幸運のお守りだ。
だけどな…幸運は自分で道を切り開いて、作って行かないと出会うことができない」
僕は手の中のベビーリングを握りしめた。
「繋いだら…もうその手を間違っても、もう2度と離すな」
僕と目があったのを待っていたと言うように、恵が言った。
「――だけど…」
「フーゴ」
言いかけた僕を、恵がさえぎった。
「好きな女の手を繋いで、その女を一生かけて守ることが男の役目だ」
「うん…」
諭すように言った恵に、僕はうなずいた。
「ベビーリングの意味はフーゴもわかっている通り、幸運のお守りだ。
だけどな…幸運は自分で道を切り開いて、作って行かないと出会うことができない」
僕は手の中のベビーリングを握りしめた。