Always
最初は家に帰りたくない…ただそれだけだった。

家に帰ったら、両親はデートで家にいない。

血の繋がらない弟と2人きりで、あの広い家にいないといけないのだ。

赤の他人と2人きりで過ごさないといけないと思うと、憂うつだ。

今日はマンガ喫茶もしくは1人カラオケで朝まで時間を過ごそうと思っていた矢先に、先生から飲みに行くお誘い。

1人よりも、2人――ましてや、先生が何かやましいことをする訳がない。

そんな気持ちで、先生のお誘いにうなずいたのだった。

学校の近くにある食べ放題飲み放題の居酒屋で、先生とお酒を交えて話をしていた。

「芹沢さんは卒業後の進路はどうするんですか?」

ビールとオニオンリングを口にしながら、先生が聞いてきた。
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