Always
「だから今夢が叶って、すごく嬉しいです。

モエチャン、ありがとうございます。

大好きです」

「きゃっ…」

エリーさんが私を抱きしめてきた。

…あれ?

私、苦手じゃなくなってる…?

さっきまで、エリーさんに苦手意識を感じていたはずだ。

どう言う、こと…?


迎えた12月24日、待ち合わせ場所である学校の門の前で先生を待っていた。

エリーさんから借りたベビーピンクのドレスに白のストールを羽織り、足元は白のパンプスで決めた。

「変じゃ、ないよね?」

先ほど美容院でアップしてもらった髪型を、スマートフォンの画面でチェックする。
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