メロンジュース
「まあ、美人な婚約者さんですねー。

恵くんも結婚なんて、おばちゃん嬉しくて泣いちゃいそう」

おばさんはおおげさに手の甲で涙をぬぐう仕草をした。

あー、この人にも婚約者って紹介したのね…。

「できれば24日のクリスマスパーティーにまで仕上げて欲しい。

間に合いそう?」

そう聞いたメグに、
「恵くんの婚約者さんのためなら頑張る!」

おばさんはフンと鼻息を荒くして答えたのだった。

「では早速、身長と体重とスリーサイズを…」

おばさんはあたしの腕を引っ張った。

「えっ?

ええっ?

えええっ!?」

腕を引っ張られたあたしは訳がわからない。

あたしはおばちゃんに連行されるように、店の奥へと足を進まされた。
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