メロンジュース
メグの運転でついたところは、何年も続いているような洋服店だった。

「椙山家の行きつけの店の1つなんだ」

メグは得意そうに言うと、洋服店のドアを開いた。

「いらっしゃい」

そこにいたのは、メジャーを首にかけた40代くらいのおばさんだった。

「どうも」

メグがおばさんにあいさつすると、
「あら、恵くん!

久しぶりじゃないの!」

おばさんは嬉しそうに笑った。

「話は昼休みに電話したからわかると思うけど、彼女のために1着ドレスを仕立てて欲しいんだ」

そう言ってメグはあたしの背中を押すと、おばさんの前に出した。

「わわわっ…」

って、おばさん小さいなあ。

あたしが大き過ぎるだけなのかも知れないけど。
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