龍神様との恋愛事情!



「だから来るのが遅れたと…」


「はい…ごめんなさい」


夜、白龍様が麓の村まで会いに来てくれた。

今日は昼間に山頂まで登る暇がなかったから、今この時間、闇に紛れて家の外でおしゃべり。


「病か…」


「怖いですよ。みんな、明日は自分かと怯えて過ごしてます」


早く流行りが過ぎればいいのに。


「白龍様は大丈夫ですか?村人から病をもらったりとか…」


「案ずるな。龍神は病にかからん」


「そうですか。良かった…。やっぱり神様ですね。うらやましい」


龍神様は病にならないのかぁ…。

いいな。


「あの……白龍様」


「なんだ」


「白龍様が……その~……流行り病を終わらせたりとか……できませんよね?」


龍神様は神様。

なら病を消し去ってくれないかな…?なんて。


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