龍神様との恋愛事情!
「………できなくはない」
「え!?本当ですか!?」
病がなくなるの!?
「土地の汚れを浄化させる。お前が望むなら行おう」
「お願いします!病を消し去って下さい」
私は地面にしゃがんでお辞儀をした。
「わかった。立て。……だがな」
私を立ち上がらせながら、白龍様が言いにくそうに言葉を切った。
「すでに今、病を患っている者達はどうにもならん。回復を待つか、死を待つかだ」
すでに患っている者達。
それは、つまり…お母さんは助からないかもしれないってこと…?
「それでも良いか」
「え……あっ…」
助けたい。
お母さんを死なせたくない。
絶対助かるという安心が欲しい。
でも…そんな我が儘、白龍様に言ったら迷惑だよね…。