腕枕で眠らせて*eternal season*





6月7日。晴天。



「とっても綺麗よ、美織。おめでとう」


そう言って母の手でベールを降ろされた私の耳には、淡色のパールの花がささやかに揺れる。



父と共に歩むバージンロード。

今までの人生を表すと云うそれは、敷き詰められたクリスタルの道で出来ていて。
一歩ごとに、キラキラと、鈴原美織の思い出を蘇らせた。



辿り着いた祭壇の前。


迎えるのは愛しさを籠めた貴方の眼差し。



讃美歌の祝福。

誓いの言葉。


交換した指輪の滑らかなツイストラインが、結ばれたふたりの絆に見える。


ふうわりと、優しく貴方の手がベールを捲って。

顔を上げた拍子に、ステンドグラスから降り注ぐ光にティアラが虹色に煌めいた気がした。



「愛してます、美織さん」




愛と、感謝と、光に包まれた中で交わしたキスは

私を新しい季節へと進ませてくれた。


水嶋紗和己の妻として歩む
『水嶋美織』として一生歩み続ける


永遠の幸せな季節へと。





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