狼さんと一緒。
「えっ・・・?あっ・・・」



てっきりキスされるのかと思ってしまった。


あれ?

なんでそぅ思ったんだ・・・?




「何?なんか期待した??」



耳元で囁かれ、顔がボっと赤くなるのがわかった。




「し、してない・・・っですっ!!」



アタシはサッと霧咲の腕を離し、距離をとった。





「顔、真っ赤だけど?熱でもあるのか??」


わざとらしく言う霧咲。



コイツ・・・っ

絶対原因自分だってわかってる・・・っ!





「じゃあな、覚悟しとけよ・・・結衣」



『結衣』って、名前で初めて呼ばれた





あれ?

アタシ、なんか嬉しい?


いや、そんなはずはないっ・・・!

絶対にないっ!!




そんな事を思いながら、屋上から去っていく

霧咲の背を無言で見つめていた・・・。




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