狼さんと一緒。

スキになんてなるもんか

授業を受ける気にもなれなくて

アタシは屋上に寝転んだ。




真っ青で雲一つない空が

アタシを見てる。




なんだか心地よくて、自然と瞼が落ちてくる。




そのままアタシは眠りについた





「結衣、オマエ可愛いすぎ」



霧咲・・・?

てか、アタシが可愛いですって・・?


ありえない。

そんな甘い言葉を彼が口にするものか。



「なぁ、結衣ちゃん。いいだろ?」

「・・・っ!!?」


さっきまで浮かんでいた霧咲の姿は消え、

代わりに・・・



「せ・・・んぱい・・・っ」


憎くて堪らない、アタシの初恋の人が立っていた。

その口元は気味悪く笑っていた。



ジリジリと近寄ってくる彼。


「こ、こないで・・・っ」

「結衣ちゃん、一回くらいいいだろ?」

「嫌だっ、嫌なのっ!」

「俺達付き合ってんだぜ?そろそろさ・・・、な?」




嫌だ、嫌だっ・・・!


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