10年後のクリスマス…あなたに会いに行きます

待ち合わせの時間を過ぎた。




辺りは真っ暗。




30分だけ待とう。




潤平は、いつも待ち合わせの時間に遅れて来た。




でも、30分遅れたことはなかったから。




10年間、携帯は変えなかった。



何処かで期待してたのかも知れない。



潤平から連絡が来る事を。



でも、10年間、潤平からの連絡が来る事はなかった。



本当にばかだね。




ほらね、もう30分が過ぎた。



でも、涙は出ない。




もう、これで終わりにしよう。



明日からは、潤平を忘れる努力をしよう。



冷えきった身体を自分で抱き締めた。



そっと、ベンチから立ち上がり歩き出した、その時携帯が鳴った。



こんな時間に誰かな。




え、嘘、なんで、どうして、そんな言葉しかでなかった。





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