モントリヒト城の吸血鬼~一夜話~


「沙羅、どうせなら今夜、
姫乃がどうして声がかれるのか、
その目で確認してみ…。」

『凍夜っっ!!!』

沙羅をけしかけようと
したところを、
妻と弟の息の合った
叱咤で遮られた。

「子供に何を見せる気ですか!!
いい加減にしてください!!」

「僕は見られて困ることなんて
何もないよ。それから、
僕に指図しないでくれる。」

「誰もキミの心配など
していないでしょう!
困るのは沙羅と姫乃です!」

「朔夜様、わたし困ったり
しないから見てみた…。」

「ダメです!!姫乃を
困らせたくなければ
諦めなさい!」

姫乃を引き合いに出されれば
言うことを聞かない
わけにもいかず、
沙羅はしぶしぶ引きさがった。
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