永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~


「ごちそうさまでした。」


合わせた手の甲に浮かび上がる血管が大人っぽかった。




あの手に触れたいと…


あの手に触れられたいと…


願ってしまう私は罪な女ですか。




そんな私の気持ちも知らずに、

光はポケットから出した携帯電話を触りながら、自分の部屋に戻る。




彼女がいるかも知れない。


頭も良くて、運動神経も抜群で、性格もとても穏やかで優しい光。


その上、あの端正な顔立ち。



高校生とは思えない色気の漂う首からあごにかけてのライン。



もてるに決まってる。


彼女がいないわけがない。



私ったら何を考えているんだろう。



息子なのに…



光から見れば私なんて…








< 20 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop