Christmas List
「これクリスマスプレゼ ントです」
「……」
「恭介さん」
「あっ、あぁ」
受け取って
「お前から貰えるとは思わなかっ た。ありがとな」
「わ、私も貰えるとは思いませんでした。ありがとうございます」
「クリスマスをちゃんとやるつっただろ。いずれ子供が出来たらやらない訳にはいかないんだから」
「こ、子供!」
「何驚いてんだよ。いずれは出来るだろ」
「そ、そりゃそうですけど」
恭介さんに言われたら恥ずかしい。
「クククク…何なら今から作るか?」
「えっ?」
「子供」
「え、い、嫌だぁ~」
そんな露骨に言わないで下さい。
「クククク…ハハハ… また真っ赤」
「恭介さん!プ、プレゼント開けますね」
「どうぞ」
まだ笑ってる。
紙袋の中には箱が三つ。
「これ三つとも」
「全部お前のだ」
「……」
な、何か凄い。
リボンを解き
「あっ!」
小さい箱から開けて,、中には靴…黒のピンヒール
次の箱にはバック…黒のエナメル
一番大きな箱にはワンピース…ぱっと見には黒なんだけど黒に見える深い蒼の膝上丈のワンピース
ワンピースとバックと靴とコーディネートされている。
「これ、恭介さんが?」
「俺がって言いたいとこだけどな、瑞穂がチョイスした中から俺が選んだ」
瑞穂さんはセレクト ショップの店長さん。
センスは物凄くいい。