迷惑なイケメンに好かれました。



机の中から紙くずを一つずつ手にして、投げていく。

ポーン、ポーンと飛んでいく軽いゴミたち。


だけど彼女たちは知らないみたい。


こんなちっぽけで軽いものも




「ねえ、黙ってないで何か喋ってよ」





積み重なれば、人を壊していくことを。


だけど口を開いたのは




「柳瀬さん…っ、」




市原くん。



< 113 / 457 >

この作品をシェア

pagetop