迷惑なイケメンに好かれました。
その言葉に、頷く。
だって普通に気になるから。
初めて会ったのはいつなのか。
そして持田が、こんな真剣そうな意味が。
「やっぱりその前にひとつ質問」
「なに…?」
頬に添えられていた手が離れる。
だけど、何故か反射的に私は彼の手を掴んでいた。
名残惜しかったんだ。その感情を突き詰めた先に何があるかは分からないけど、離したくはなかった。
だけど、それも多分、ほんの一瞬の感情で
「芽依ちゃんは今も、あの男が好き?」