雪の足跡《Berry's cafe版》


 八木橋は私の頭をもう一度ぐりぐりと撫でた。


「……負けねえから」


 そう付け足すように言った。入口の方から、岳志行くぞ、と八木橋を呼ぶ声がした。八木橋はポンポンと優しく叩くと私のそばを離れて行った。










< 173 / 412 >

この作品をシェア

pagetop