理系彼女と文系彼氏(旧)
「山!」

「海!」

「や「ストーップ!!」

私達の間に誰かが入り込む。

「あんたたち、くだらないことで喧嘩しないの」

「だって、深緑さん「文?」

菜穂と藤堂先輩に互いの鞄を捕まれて引き離される。

「蓮先輩!だって」

「ふーみ?あんまり聞き分けがないと、しばくよ?」

と、藤堂先輩。

怖いです。

なんか笑みが黒いです!

「理恵も。山ってあれでしょ?御霊山のジンクス」

こそっと呟かれた言葉に顔が赤くなる。

そう、御霊山のジンクス。

カップルで行くと別れないと有名な。

そんなことを私たちが話している内にあちらも何やら話し合っているようで。

「んー。確かに俺も菜穂と水橋の水着姿は拝みたいけど」

何、話しやがってんだ。

「は?誰が先輩なんかに見せるとでも?僕だけが楽しみます」

更に何ほざいてるんだ、こいつ。

「二人共、そこまでにしときなさい!理恵がキレる!」
< 55 / 66 >

この作品をシェア

pagetop