理系彼女と文系彼氏(旧)
「別に。キレてなんかいないよ?ちょっといらぁーってしただけ」

菜穂の表情が目に見えてひきつる。

「あのねぇ、理恵。それでキレたことが今まで何回あると?幼馴染み舐めるな」

「ちょっと。菜穂も、水橋も。その辺にしといて」

『「蓮「藤堂先輩は黙ってて「下さい』

「お、おう………。文、どうにかしろ」

「はいはい。先輩ってそういうとこ、僕に敵いませんよね?」

すたすたと月見里君が近付いてくる。

「理恵ちゃん。両方、でどう?」

両方?

海も、山もってこと?

「なら、いいです」

水着がどうこうっていう不愉快な会話はこの際置いておいて。

山に行けるのなら私としては問題ない。

「理恵って、案外単純よねー」

「え?菜穂、何か言った?」

「いや、何にもー」

ああ、せっかく菜穂がいるんだし。

「アリバイ作り。お願いしてもいいかな?」
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