*瞬恋*


携帯を出して電話帳の画面を開く。
けど、そこから何もできないままで。
そのまま寝てしまった。

……………………


「…莉宇」

あたしの名前を呼ぶ声で起きた。

「こ、はく…?」

「莉宇、大丈夫?」

「何が?」

「なんか、熱あるみたいだけど。」


そう言われてみるとなんだか、だるいような気がする。
それに体が熱い。

「なんか食べる?」

「いらない…」

「もうお昼だけど?」

「琥珀の作ったのまずそう。」

「病人なのにそーゆーことだけは言うんだね。」

「すいませんね。」

「嘘だって!! 怒んないで!!」



琥珀とそんな会話をしてそこで意識が途切れた。




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