* 竜の眠る国 *






『ユウナ……』





「……ごめん……ねむ、くて…」




『ユウナ……』



「お願い……カイン……

 あと少し、眠ら……せ、て…」




「ユウナ」


 …――――ッ




 手を握る感触。


 耳に触れた吐息、鼓膜を震わせる甘い声―――



「シ、オン…!」



 飛び起きると、プラチナのさらさらの髪が私の瞳一杯に飛び込んできた。



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