* 竜の眠る国 *




 外に一歩足を踏み出せば、戸惑っていたのが嘘のように芝の感触に喜びを感じた。



 ………もう忘れていたな。

 外のこの開放感。



 私は跳ねるように、螺旋状の階段を下りた。

 ……本当は階段下はダメって言われたんだけど。少しくらい良いよね…?



 久しぶりの外が嬉しくて。

 すでに私の行動を監視されていることに、全く気付いていなかった。













「はぁ…っ 何でこんな広いのよ……」


 軽く庭を散策するつもりが、何故か帰る道を見失っていた。



 ……ヤバいわ。完璧迷子になってる。
 しかも、私はまだ捕らわれの身なのよね…?

 また捕まっちゃうパターンかしら?


< 269 / 287 >

この作品をシェア

pagetop