Last memory~クリスマスの夜~
二人の出合い。
僕は毎日、人通りの少ないこの道を通って学校へ通っている。
学校へ行く途中に、ちょっと古い病院がある。
毎日、その病院の2階の窓から、外を見ている少女がいる。
一体何を見ているのだろう。
ちょっと気になる。
ある朝、病院の前を通り、2階の窓を見ると、少女がこっちを見て、声をかけてきた。
少女「ねぇ君、高校生。」
「そうだけど、君は?」
少女「私、学校行ってないんだ。」
「何歳なの?」
少女「16」
「僕と同じだね。」
「いつも何を見てるの?」
少女「鳥を見ているんだ、鳥は自由に飛べて、色々な所へ行けていいなぁ。」
少女「ねぇ、君。」「今度、どこかに連れてってくれない。」
「いいけど。」
少女「本当!約束だよ。」
「じゃぁ、僕、学校行くから。」
少女「行ってらしゃい。」

オレ、ちょっと嬉しい気分になってきた。
やばい、学校に遅れる。





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