冷たい瞳の王子様







あたしは先生の話が終わるとすぐに、しずくの席へ向かった



これは昨日からあいている時間になるといつもやっていることで、きっとこれからあたしの日課になるだろう








「芽依!今日は頑張って話しかけるんだよ!!」




「うん!もう昨日みたいな失敗はしない!!」




「そうだ!どんなに冷たくされても、あきらめちゃったら終わり!粘って粘って、青羽さんの心をわしづかみにしてやれ!!」




「はい!!」







しずくの口調に、つい敬語になっちゃった




でも、今回はしずくの言う通り





諦めたらそこでおしまい






だからこの気持ち、絶対最後まで貫き通してみせるんだ!






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