にゃんこ男子は鉄壁を崩す
オトコを落とすために芝居をするオンナには吐き気がする。馴れ馴れしくボディタッチをしてくる奴なんて論外。でも……由比子みたく鉄壁を貫くオンナを見ると逆にこっちからちょっかいをかけたくなるのだった。
キスはその延長かもしれない。どんな反応をするのか見てみたかった、と言うのがホンネで。思ったとおりの反応をしてくると可笑しくて腹を抱えて笑った。
――――肉と下ごしらえをした野菜などを持って由比子の家の玄関の前に立った。インタンホンを押して暫くしても出てこないのでやっぱり留守だったのかな、と思って帰ろうかとしたところで由比子の「ミィコ?」というか細い声が聞こえた。
いつもの覇気がないことに少し首を傾げたが、とりあえず、開けろ、と言ってみてもここは鉄壁の由比子。
今朝のキスの一件もあるから、そう簡単には開けてもらえない。
重要な話だと言ったら、少し迷っているようだった。