『俺にしとけよ。』
プルルーーープルルーーー





携帯の着信音に少し驚いて私は電話に出た。






「…もしもし。」





ーーあ、チサ?俺。修(シュウ)だけど。今、暇?





「別に。」





ーーじゃ、会わね?30分後にt市駅前集合な。





「え?ちょっ…まだ行くなんてっ…プープープー」






なんだかイライラして勢いよく煙草を地面に投げつけて靴で踏み消した。






修は私たちが通う大学の隣の大学の1つ年上の男。





悠とその日も何にもなくてかったるくて。






やけになって夜の街をぶらぶら歩いてたらナンパされた。






確か2週間くらい前。






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